DV
今日、ある資料を読んでたんですが、結構興味深いものでした。
内容としては「ドメスティック・バイオレンス」についてです。
「ドメスティック・バイオレンス」とは、よくDVと略されてる言葉で、
配偶者や恋人間の暴力に対してよく使われます。
もう少し広げると、児童・高齢者の虐待やその他家庭内暴力なども、
この中に含まれるんですよね。
私は仕事柄、この問題に触れることが時々あります。
今でこそ社会的認知が広がってきたけれど、
それでもまだまだ認識は浅いかなあと思います。
今はいわゆる「DV防止法」が制定されて、
女性相談センターなどの公的相談機関の認識も高まり、
相談窓口とか、シェルター的な場所も整備されてきています。
そういう制度を利用することが可能ならば、客観的にみて、
「なんで早くそこに逃げちゃわないの?」と思うかもしれませんが、
それができないから、社会的に問題になるワケです。
たとえば専業主婦の女性が暴力を受けていたら、
逃げ出すことはできてもその時点で収入源はなくなっちゃいます。
その環境から離れることで、経済的・社会的にいろんな問題が出てくるので、
即座にそこから離れることに躊躇することは珍しくないんです。
また、その家庭にお子さんがおられる場合は、
「離婚したいけど子どもがいるから」と、離れることができなかったり、
お酒を飲んで暴力を振るう配偶者がいる方のなかには、
「お酒を飲むと暴力をふるうけど、そうでないときは優しいから」と、
なかなかその環境から抜け出せず繰り返し暴力を受けてしまうこともあります。
DV=家庭の恥のように捉えられがちなんですが、そうじゃないんですよね。
何がきっかけで、何が原因にせよ、
「暴力をふるう」という手段そのものは許されないことです。
児童虐待や高齢者虐待もそうですが、
表面化してるよりももっとたくさん虐待のケースはあると思います。
虐待や暴力は外や人前ではしないことがほとんどですから。
これ以上細かく書くと長くなっちゃうので割愛しますが、
そんな問題に自分がどのように協力していけるのか、
資料を読みながらいろいろと考えちゃいました。
ただ、こういう問題は決して遠くで起こってることじゃなくて、
自分の身近に存在するかもしれないことだから、
もっと社会的な認識も高まるといいなあと思います。